なんだかハイな気分

――午後7時。

   部屋の中心で一人の男が


kirbynyao: は は は は は



――笑っていた。



Touko  : ・・・・・・。(ぽかーん)



――異常事態につき、緊急会議が開かれた。



Touko  : (ヒソヒソ。あいつ一体どうしたのよ。)

Misaki  : (それが突然「俺は今、神になった。」とか言い出したっきりあんな状態なんですよ。)

Akito  : (とうとう発狂したってわけか。意外と早かったな。)

Misaki  : (一体何があったんでしょう?)

Shinji  : (よし。俺が聞いて来る。)



Shinji  : 「なぁ、なんでそんなハイテンションなんだ?」

kirbynyao: 「そんなことは知りません。神ですから。ふはははは(←この辺が神)」



Shinji  : ・・・わけがわからん。

Akito  : とりあえず、あいつが『無知無能の神』になったのは分かった。

Misaki  : それは以前からじゃないですか?

Touko  : 前は『無知無能のアフォ』だったのよ。

Shinji  : ランクが上がったのか下がったのか、よく分からんな。

Misaki  : じゃあ今度は、今日何があったのか聞いてみましょう。



Misaki  : 「今日何かあったんですか?」

kirbynyao: 「ああ。今日は地学実験で川へ行った。自転車で10kmほど上流まで。ふはははは。」



Misaki  : 「どうしてハイテンションになったんですか?」

kirbynyao: 「自分でも、よく、わからない。」

kirbynyao: 「堤防を走って、川原で石を割って、」

       「川に石を投げてたら、いつの間にか神になっていたんだ。ふはははは。」



Misaki  : ・・・・・・。  ←あきれてる

Touko  : バカ?

Akito  : ヤツがここまでバカだったとは。

Touko  : まったく。困ったものね。

Shinji  : お?あいつにメールが来たみたいだぜ?

Touko  : え!?アレって携帯だったの?目覚まし時計だと思ってた。

Akito  : たしかにあまり鳴らないが、一応あれは携帯電話だという話だ。

Misaki  : あれ?どこか出かけるみたいですね。

Shinji  : マジかっ!?って、もう居ないし。

Touko  : とりあえず待つとしますか・・・。



――10分後



Touko  : 早っ!

Misaki  : もう戻ってきましたね・・・。

Akito  : どうやらポケモンカードを買ってきたようだな。



kirbynyao: 「ククク・・・。やはり俺は神だった。



Shinji  : 顔に手を当てながら高笑いするやつを始めて見たよ。

Akito  : 増長してるな。

Touko  : どうしようもないアフォね。

Misaki  : 寝れば治るんでしょうか?

Shinji  : 寝てもバカは治らないと思うぞ。

Akito  : 明日にはヘタレバカに戻っているさ。

Misaki  : ヘタレバカの方が現状よりはマシなんですよね。

Touko  : どっちもダメダメだけどね。



kirbynyao: 「は は は は は は は は



Shinji  : ・・・一時の喜びだ。よく味わうがいいさ。