ポーションを眺める会
日本とうとう勝ちましたね。
こんなに興奮させられる試合を見たのは久しぶりです。
韓国チーム、日本チーム、どちらも本当にありがとう。
さて。
三度目の正直とかはいいんだ。
ポーションを飲みなさい。
今日、僕はポーションを飲むことにした――
一人で逝くのはイヤなので、弟と後輩数人を道連れにしましょう。
旅は道連れ世は情けです。
計画に先立って、まずはポーションを入手することにしました。
ただでさえマズイというポーション。
産地が日本橋とあっては、危険百倍です。
ア○パンマンも真っ黒のこの増強度! そこに痺れる!憧れるぅ!
今日はなぜか知らないけど、ピクニックなんですね。
ふつうに寒いとか、降水確率70%とか、そんなの関係ないんですね。
徒歩で山登りです。
目的地に到着しました。
約一名は、まだ家で寝ているようです。
そいつは放置してお昼ごはんです。
さぁ、マットの上に青い瓶が並べられました。
ポーションです。
「じゃあ、飲もうか。」
そこはかとなく底無しとなく、イヤな予感がするので、
ペットボトルのふたをコップ代わりにして飲むことにします。
ゴクリ。
「理解したか?これがHPを回復するということだ。」
ポーションがそんなことを語りかけている気がしました。
・・・・・・・・・・・・。
「まともじゃないよな。僕も、おまえ(ポーション)も。」
遅刻して、さらに道に迷っている後輩がいました。
「ポーション程度の回復量では足りない。それくらい疲れてる。」とか携帯で言っていました。
そうか。
なんてかわいそうに。
つまりエリクサーなら良いのだな?
俺は、このときを待っていた・・・・・・。
――起きろ。食事の時間だ。
さぁ! Let's cooking time !!
まずは『ブドウの炭酸ジュース』を混合。
面白くないので、あまり入れません。
次に『紅茶』。
心なしか緑がかった色になりました。
さて。とりあえず、味見・・・・・・。
なんだ!このパンチの弱さはっ!!それでもお前は地球人かっ!?
えー、続きましてー『緑茶』・・・・・・・・・・・・――どばっ。
液体が青緑色になりました。これがいわゆるアオミドロですね。
これは完全に意図的な行動であって、僕がドジっ子だとか、全く関連性はありません。
さて、お味の方は?
薄まったポーションの味か・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・!
なっ、なんだこの後味の悪さはっ!?
ワルシャワ条約に違反しているぞ!(まったく関係ない)
ふぅ。何はともあれ完成しましたね。
これが真の『エリクサー』だ。
このエリクサーの味を、わかりやすく説明しましょう。
まず、ポーションのどぎつい混合ハーブの香りが、
鼻を突き抜け、目頭を焼き、その身を食い合う。
語り文だとわかり難いですね。もうちょっとわかり易く言ってみます。
嗅げば『消薬』(トイレの消臭剤)
飲めば『敏感』
残るお味は『恋の散花(はな)』
『良薬は口に苦し』と聞きます。
でもね、これは苦くないんです。不味いんです。
混合薬の真骨頂を見たところで今日はお開き。また明日です。ノシ